2017.11.18
竹
こんにちは、住職です。
宝泉寺は川口市の安行と新郷の間、「大竹(おおたけ)」にあります。
竹林があって竹がたくさん生えているかというとそうではなく、
実は大竹にはお寺の裏に少しあるくらいで、ほとんど竹はないです。
「竹」というと凛としていて真直ぐで強いというイメージがありますが
竹が丈夫で強いのは節目があるからです。
節目というと年や年度を思い浮かべるかもしれませんが、
人生も節目節目をしっかりとすることで人生がより強固になるというか
しっかりとしたものになっていくのかなと思います。
それと同じことが亡くなった後の回忌法事にも当てはまるかと思います。
人が生まれてからお食い初め、七五三、成人式、
といった行事を経て一人前の大人になっていくように
亡くなった方もその後に一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、…三十三回忌と
しっかりとご供養をしていただけることで
その家の先祖代々の祖霊となっていただくというのが日本人の祖霊信仰です。
現代では先祖や「家(イエ)」というより「家族」という意識のほうが強いかと思いますが、
それでも家族や親戚が節目節目に集まるというのは
流れが早くせわしない現代では凄く大切な場になっていると思います。
しっかりと服装を整えて、本堂の凛とした空気の中で故人様のことを想いお焼香する、
忙しい毎日の生活の中でふと立ち止まって、今ある生活、今あるいのちについて考え、
感謝する時間と機会は必要だと思います。
法事をする意味があるのか?、
したから何が得られるの?
しないといけないの?
というように考える方もいるとは思いますが
意味はあります。
何かが得られると思ってするのは好ましくない
と思いますが、結果として得られるものはあると思います。
いけなくはないですが、規模は小さくともされた方が良いと思います。
法事や供養をすることで得られることはたくさんあると思っています。
そういった事を少しづつお話していこうと常々心がけています。
2017年11月18日 1:39 PM | カテゴリー: お知らせ