2018.02.22
「川口市めぐりの森」
川口仏教会で「川口市めぐりの森」(川口市新井宿430-1)の見学に行ってきました。
住所は川口市新井宿ですが、赤山にある首都高速 川口PAの近くで
当寺・宝泉寺より車で10分位のところに完成した新しい施設です。
ホテルか美術館のような外観の建物ですが、
コンセプトが「水と緑のオアシス空間の演出」
今年度4月より開設予定の火葬施設です。
川口市は4月より中核市となります。
川口市にはこれまで火葬施設がなく近隣の施設を利用していましたが、
市立の火葬施設がついに開設となりました。
建物の外観が独創的で庇(ひさし)の曲線が大胆で特徴的です。
建物の内部に入るとその庇部分がそのままホールの天井になっています。
外部面はガラスが多用され、池や樹木等の景観が臨めます。
この建物の設計は伊藤豊雄という方で、プリツカ―賞をはじめ
数々の賞を受賞されている著名な建築家さんで、
新国立競技場の最終選考作品にも残っていたのが記憶に新しいところです。
ご遺族が最期のお別れに訪れる施設なので、
静寂さや落着きをもった雰囲気が必要かと思いますが、
私が行って見て感じたのは、
必要以上に華美ではなく荘厳な雰囲気を持ち、
こういった施設にある冷たく薄暗くて寂しい雰囲気がなく
曲線と質感で暖かみを感じ、外光が入り明るい作りなのは
訪れたご遺族が少しでも気持ちが前向きになる
手助けとなるのかな、と思いました。
規模は全く違いますが
当寺の客殿を改築する際にお寺に対する
暗くて・寂しいといったイメージを払拭するために
明るく・暖かいイメージで構想したのを思い出しました。
宝泉寺の建物と墓地も明るく暖かいイメージを今後も課題としたいです。
維持管理は大変だと思いますが、植物も大事な要素となるので、
これから併設の赤山歴史自然公園
(イイナパーク川口 IINA PARK KAWAGUCHI)
の公園整備が進み、完成するとまたその景観に溶け込む
素晴らしいロケーションになりそうです。
2018年2月22日 2:26 PM | カテゴリー: お知らせ