2019.06.20
現職研修会
現職研修会、聞きなれない言葉だと思いますが、
曹洞宗には年に一回、
55歳未満の住職が義務出席となっている研修会があります。
私も住職になってから20年ほど経ちますが、毎年参加させていただいてます。
今年は
講義①「仏祖正伝菩薩戒」を学ぶ(二)
講義②「全国市町村人口統計資料に基づく 寺院運営環境の現状と将来予想」
講義③「人権学習Ⅱ 人権って何ンだ? 〜宗門の現状と課題〜」
講義④「良き寺院運営 基本と応用」
といったラインナップでした。
講義①はテキストに沿って、改めて「戒」について学び直させていただきました。
特に受ける戒と授ける戒、について考え、
その中でも特に「菩薩戒」を意識しました。
三聚浄戒 第三摂衆生戒 第三に一切の衆生に利益を与えん
いわば他の人々のためになる行いを、自らに課すことができているのか、
ということを強く自問させられました。
講義②では膨大なデータ、「埼玉県における寺院運営環境調査(統計概査)」
を元に講義していただいたのですが、
今後の寺院運営を考えるにあたってすごくためになりました。
データが指し示す不安な材料は多々ありましたが、
改めて信念を保ち、お寺の役割を考えていかねば、と思いました。
講義③では曹洞宗が力を入れて取り組んでいる人権について、
人権の定義、人権を奪うもの、人権を考える=いのちを考える、
いのちは尊い、といった基本的な事を改めて学びました。
毎年開催されているので講師の選定も難しいと思う研修会ですが、
毎年身を引き締める思いで参加させていただいてます。
2019年6月20日 10:44 AM | カテゴリー: お知らせ